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【RIZIN】イゴール・タナベの体重超過→試合中止について金原正徳が明かす“減量の落とし穴”「予想できたものだけに悲しい」

2024/03/28 12:03
 2024年3月23日(土)兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催された『RIZIN LANDMARK 9』。  同大会の第8試合で行われるはずだったRIZINウェルター級(77.0kg)5分3R、イゴール・タナベ(セラヴィー)vs.ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)は、イゴールの体重超過で前日に中止となった。  この件について、タイのタイガームエタイジムでのファイトキャンプを終えて帰国した、金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が自身のYouTubeチャンネルにて見解を述べた。  金原は「僕がずっと危惧していたイゴールの計量失敗。ここは予想できたものだけに悲しいなって思っております。前回のイゴールの水抜き動画がアップされて、僕も見させてもらったし、あれが過酷過ぎて。7.5kg抜いたって過酷過ぎたと思っていたので」と、2023年大晦日にウェルター級へ階級を落とした時(vs.安西信昌)の過酷な水抜きを見て危惧していたとする。  ここで金原が指摘したのは減量の落とし穴だ。 「1回目ってある程度頑張れちゃうことも出来て。2回目って1回目が出来たんだから2回目も出来ちゃうでしょみたいな余裕も生まれてきちゃうんですよね。減量の七不思議のひとつで。最初の方って気を持って、僕もバンタム級の時にそうだったんですけれど、最初の方は頑張るんですよ。初めて階級落とすからって。でも2回目、3回目と回数を重ねていくとちょっとずつ余裕が出てきてしまうんですよね。  その余裕って何かと言うと水抜きの量が少しずつ増えていくだったり、水抜きの量がこれくらいあっても前回上手くいったんだからっていう余裕が出来ると、体調って毎回毎回、毎日毎日同じようにいくわけがなくて。ちょっとでも体調が悪かったら前回出来たものが少しでも崩れていったりすることも全然あるし、汗が出ない状況も全然あるわけで。そうしたら脱水で倒れてしまって、ということはよくあることなんですよね」と、1度の成功体験から“余裕”という心の油断が生まれてしまうことを自身の体験から語った。 【写真】前日計量をパスしていたストラッサーはイゴールへの怒りを爆発させたが、「俺はお前を許す」とした 続けて「今回イゴールはそういう感じになってしまったなと思っております。近い人にイゴールが倒れたって聞いて、近い人にメッセージ送ったら、残り3kgくらい、80kgくらいから全く汗が出なくなってダメだったって話を聞いた。体調は戻ったからと聞いて安心はしましたけれども、何はともあれまたやるのであれば僕はミドル級でやって欲しいし、無理した減量をしないで欲しいなっていう。  本人はvs.海外を見据えてミドルじゃなくてウェルターでやりたいとずっと言っています。本人が決めることなので、周りがいくら止めようが反対しようが、結局やるかやらないかは本人なので。でも周りの人に迷惑かけることもけっこうあるので、そこはイゴールも自分と向き合って、ちゃんと決めて欲しいなって思っています」と、今後のイゴールを気遣う。  さらに「ストラッサーさんも僕の1個上なんですけれど、42歳で同じように、この試合に懸ける意気込みというか懸けていたもの、覚悟はけっこうなものがあったと思います。それが前日でなくなってしまって。もう1回身体を作り直せと言われても気持ち的に難しいものもあるのは分かります。なのでストラッサーさんの試合も早めに組んであげられるようになったらいいなと思いながらも、この試合をもう1回やるのかと思うとあんまりだなというのは僕的には思います」と、年齢が近いストラッサーの気持ちやコンディションは分かるとするが、イゴールと仕切り直しの対戦になるのはどうかなと疑問を投げかけていた。
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