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【Krush】K-1×Krushは3勝1敗でK-1が勝利。塚本が大健闘もゴンナパーの牙城崩せず、Krush王者・稲垣柊が林健太を破る番狂わせ、佐々木大蔵がKO勝ち、体重超過したシジュンがKO勝ち

2024/04/28 18:04
Krush.1602024年4月28日(日)東京・後楽園ホール ▼第8試合 K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ(4) 3分3R延長1R〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/K-1選抜)判定3-0 ※29-27×2、30-26×塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/Krush選抜)  今大会では赤コーナーにK-1でタイトル獲得またはトーナメント実績を持つ4選手、青コーナーにKrushで台頭する4選手を用意。「K-1vs.Krush 3対3」として行われた。  試合の組み合わせは、第1試合開始前の“綱引き抽選”により決定。両コーナーの4選手がリングに並べられた4本の綱を選び、綱を引き合った者同士が対戦する形式で対戦カードが決められた。  ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代Krushライト級王座に就き、同年9月に大沢文也、2020年1月に横山巧、6月には篠原悠人の挑戦を退け3度の防衛に成功した。そして12月のK-1で林健太を破り、第4代K-1 WORLD GPライト級王座に君臨したが、2021年7月の初防衛戦で朝久泰央に判定2-1で敗れ王座を失った。2022年6月の『THE MATCH 2022』では白鳥大珠を1R2分42秒、右フックでマットに沈めた。今回は2022年8月、岩崎悠斗にTKO勝ちして以来の試合となる。戦績は114勝(25KO)30敗3分。  塚本はK-1アマチュアを経て、2018年9月にKrushでプロデビュー。2019年10月から2021年6月まで3連敗を喫したが、2021年11月の川島康佑戦から2023年1月の大野祐志郎戦まで5連勝。「第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では準決勝で小嶋瑠久に敗れるも小嶋の棄権で決勝へ進出。稲垣柊にTKOで敗れた。2024年1月には近藤魁成から判定勝ちを収めた。戦績は7勝(2KO)5敗2分。  1R、左ミドルを蹴る音で場内をどよめかせたゴンナパーは、左ミドル、右ロー、左フックとパワフルな攻撃で塚本を追い詰めていく。左右フックをフルスイングで来る出すゴンナパー。塚本のジャブに左ストレートを返してダウンを奪う。さらに塚本の右ミドルに左ストレートを合わせてダウンを追加。塚本はワンツーを繰り出すがゴンナパーが左の強打。塚本が右ミドルを蹴ればゴンナパーはすぐに左ミドル。  2R、塚本は右ミドルとワンツーで前に出るゴンナパーを迎え撃つが、ゴンナパーは下がらず前へ出てパワフルは左ミドルと左ロー、左ストレート。塚本の攻撃も当たるが、ゴンナパーの衝撃音がその印象をかき消す。左右フック、左ローのゴンナパーに塚本がワンツーの連打で前へ出る。疲れが見えるゴンナパーは下がり始め、塚本は右ミドルを蹴り、右ストレートをボディに叩き込む。流れが塚本に傾き始めた。  3R、いきなり左ミドルを蹴って前に出るゴンナパーは左ストレートを塚本に浴びせていく。塚本も右ストレート、右ローで対抗。コーナーへ追い込まれた塚本だが、体勢を入れ替えてゴンナパーにコーナーで連打を浴びせる。ゴンナパーはローで塚本をコカす。かなり疲労した様子のゴンナパーに塚本はヒザ、右ストレート。ゴンナパーも左ストレート、ヒザで反撃。塚本の右ストレートがクリーンヒットし、塚本の右ハイを2度もらうゴンナパーだが下がらずに前へ出て塚本に左を浴びせる。近距離での打ち合いとなるが、ゴンナパーも退かずに打ち合う。  最後まで諦めずに逆転を狙っていった塚本だが、判定は3-0でゴンナパーが勝利。ゴンナパーは「今後もしっかりと自分の仕事をしていきたいと思います」と笑顔で話した。 試合後、宮田充Krushプロデューサーは7月7日のK-1にゴンナパーは出場有力候補だと話した。 [nextpage] ▼第7試合 K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ(3) 3分3R延長1R×林 健太(FLYSKY GYM/Tmile Gym/K-1選抜)判定0-3 ※26-30×2、27-30〇稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン/Krush選抜)  林はK-1参戦経験のある父を持ち、2013年8月からK-1 JAPAN GROUPに出場。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月には卜部功也に大番狂わせの勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。2020年12月の初防衛戦で王座を失うとスーパー・ライト級に転向し、佐々木大蔵と鈴木勇人には敗れるもヴィトー・トファネリ、不可思、小嶋瑠久、不可思に勝利。2023年3月、大和哲也にK-1スーパー・ライト級タイトルマッチで挑戦したが判定で敗れた。逆転KOが多い激闘派だ。戦績は22勝(14KO)10敗2分。  稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2戦目で瓦田脩二にKO負けを喫したが、その後は9連勝。2023年1月・4月の王座決定トーナメントを制し、第9代Krushスーパー・ライト級王座に就いた。11月には小嶋瑠久に判定勝ちで初防衛に成功している。戦績は11勝(6KO)1敗。  1R、前に出る林はジャブと右インロー、サウスポーの稲垣もジャブを当てていき、林が右を出すと左ストレートを繰り出す。正面に立つ林は稲垣のノーモーションの左ストレートをもらう。バッティングの直後にローブローと林はアクシデントに見舞われるがすぐに再開。林の左フックに稲垣がドンピシャのタイミングで左ストレートを合わせ、ダウンを奪う。  襲い掛かる稲垣がジャブ、左ボディストレート、ヒザ、左ボディ、そしてジャブ。稲垣のジャブで林の左目が腫れあがる。そこへ稲垣が左ストレート、左フック、左右の連打。ほぼ一方的な展開となって打たれる林だが、笑みを浮かべる。  2R、右ローの蹴り合い。正面に立つ林は稲垣のジャブをまともに喰らう。さらに左ストレート、左ボディを打つ稲垣。林は中に入り込んで左フック、ヒザ。ジャブで仰け反るが下がらず左フックを打つ。そこへ稲垣のワンツーが決まる。稲垣の左ストレート、左インロー、左ヒザにも下がらない林。稲垣の左ストレートにすぐ右ストレートを返す。稲垣の左アッパーで大きく顎が跳ね上がる林。  3R、いきなり左ストレートを当てる稲垣。林は前へ出て右ストレートを顔面とボディへ当てる。稲垣のノーモーションの左ストレートを2発連続でもらう林。ジャブでの仰け反る。稲垣の左インローがローブローになり中断。林は入り込んでの右フックで勝負をかけるが、離れると稲垣の左ストレートがヒット。林は接近して左フック、右ストレート、ヒザで勝負を懸けるが稲垣の左をもらう。接近戦ではパンチを当てる林だが、距離が出来ると矢のような稲垣の左ストレートが顔面へヒットする。稲垣がプッシュしてのヒザから左右の連打、林も左右連打で応戦する中、試合終了。  林を破る番狂わせを起こした稲垣は「このスーパー・ライト級空位になって、僕が世界を獲らないと始まらないと言っていて。世界へ向けてトーナメントが組まれるかわかりませんが、しっかり準備して僕がスーパー・ライト級のベルトを巻きます」と、次はK-1のタイトルを獲ると宣言した。 試合後、稲垣は「試合が決まった時から世界へ向けての予選という感じでした。誰とやっても大丈夫な準備をしていました。無意識に出たパンチが当たったので自分でもビックリしたというか。倒さないといけない試合でした。林選手は絶対に距離を詰めてくるのは分かっていたので、そこを迎え撃つつもりでした」と試合を振り返り、「Krush王者として世界を目指していきます」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ(2)3分3R延長1R〇佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1選抜)TKO 1R 2分19秒 ※セコンドからのタオル投入×寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB/Krush選抜)  佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者(2度防衛)となった。2018年11月の「第3代K-1スーパー・ライト級王座決定トーナメント」では準優勝。2020年2月にはスーパー・ライト級王座を奪取し、2階級制覇に成功。同王座は3度の防衛に成功して返上した。2022年9月のK-1スーパー・ライト級タイトルマッチでは王者・大和哲也に敗れて王座奪取ならず。2023年3月のRISEとの対抗戦では白鳥大珠に判定負け、6月のパコーン戦でも延長Rで判定負けと3連敗中。戦績は32勝(7KO)20敗1分。  寺島は極真空手と伝統派空手を学び、2019年4月にKrushでプロデビュー。4戦無敗で2020年3月のK-1に出場し、山崎秀晃に挑んだがKO負けで初黒星を付けられた。2021年11月には第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人にも勝利して、2022年6月に第8代王者・佐々木大蔵に挑戦したが3R TKO負けで王座奪取ならず。2023年1月・4月の「第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では準決勝で稲垣柊にKO負けを喫した。前戦は11月にFUMIYAを初回KO。戦績は8勝(4KO)4敗。  1R、寺島が左ハイで先制。佐々木は距離を詰めると飛び込んでの左フックをヒットさせる。佐々木が右ロー、寺島は右カーフ。寺島は飛び込んでの右ストレートを放つ。佐々木は距離を詰めると左右フックで寺島ごグラつかせ、ロープを背負う左フックからの右で寺島をダウンさせる。寺島のセコンドからタオルが投入され、寺島は立ち上がったものの崩れ落ちた。 「ただいま!」と叫んだ佐々木。「10連勝からの3連敗、凄く暗闇の中というかそんな1年半だったんですけれど続けてきてよかったなと思う」と涙を流す。「支えてくれた家族、応援団、スポンサー、たくさんの力で生きてこれた。本当にいつもありがとう」とお礼を言うと、「今日の結果で9月K-1のトーナメントつかめるんじゃないかなと思うので、今に満足することなく地道にコツコツまた積み上げていく。俺は一人じゃ生きて生きていけないのでこれからも佐々木大蔵のサポートよろしくお願いします」と語った。 佐々木は試合後、「直前までいってK-1のベルトを巻けなかったので、想いがさらにK-1のベルトへのこだわりが強くなっていて、そこで巻くまではまだまだ終わらないぞって気持ちでいっぱいです」と、開催予定のK-1スーパー・ライト級トーナメントへ向けて意気込んだ。 [nextpage] ▼第5試合 K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ(1) 3分3R延長1R〇ジン・シジュン(韓国/チームサイコピットブルス/K-1選抜)KO 1R 2分48秒 ※右フック×FUMIYA(E×F/Krush選抜)  シジュンは“コリアン・サイコ”の異名を持つ韓国トップファイター。2023年7月の両国K-1大会に初参戦し、不可思と引き分けている(偶発性のバッティングで負傷、続行不可能となり、3R途中までの判定1-1ドロー)。KTKアジア ウェルター級王者、大韓キックボクシングCKSミドル級王者、TAS7チャンピオンシップ優勝の経歴を持ち、戦績は20勝(10KO)8敗2分。  FUMIYAは水泳でジュニアオリンピックに出場し、陸上でも関東大会出場を果たしたフィジカルエリート。2021年8月29日の『Bigbang』で第7代Krushウェルター級王者・山際和希との再戦を初回KOで返り討ちにしたが、9月の「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」では1回戦で野杁正明にKO負け。2022年1月のBigbangでも小川健晴にKO負けを喫したが、7月の佑悟戦でKOで再起。2023年4月の佑悟とのリマッチではバックハンドブローでKOも、有効箇所ではない部分が当たっていたため反則負けとなったが、8月の近藤魁成戦では右カーフキックで初回KO勝ちしてみせた。戦績は11勝(11KO)12敗。  前日計量でシジュンは契約体重-65.0kgから250gオーバーでクリアすることができず、減点1から試合開始。FUMIYAは8オンス、シジュン10オンスのグローブを使用、ファイトマネーから20%減額。  1R、シジュンは右ハイ空振りからバックハンドブロー、さらに右ストレートとつなぐ。FUMIYAは右ロー、左ミドル、左右カーフでじっくりと攻めていく構え。徹底して左右のカーフを蹴っていくFUMIYAはジャブも当てる。ジャブとローで上手く試合を進めていたFUMIYAだが、ロープを背負ったところでシジュンが右フックを振り抜いて一発でダウンを奪う。  立ち上がったFUMIYAへ襲い掛かるシジュンは連打から、コーナーに詰まったFUMIYAへ右フック。豪快なKO勝ちを飾った。  シジュンはマイクを持つと「体重オーバーして対戦相手に申し訳なく思っています。でも、これがKrushですよね。試合毎に怖くて緊張しています。でもいい試合が出来たと思います。ちょっと足が痛いです」と話した。 [nextpage] ▼第4試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R×岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 3R 2分03秒 ※右フック〇松本涼雅(月心会チーム侍)  岡嶋は『格闘代理戦争』の卒業生で2019年9月にプロデビュー後は5連勝を飾ったホープ。しかし、6戦目の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」準決勝で森坂陸にKO負けして初黒星。2021年6月にはフェザー級王座への挑戦者に抜擢されたが、王者・新美貴士に1R16秒でTKO負けを喫した。2022年4月に國枝悠太に負傷判定3-0で勝利して再起するも、その後は稲垣澪、龍斗、松山勇汰に3連敗。戦績は6勝(1KO)5敗。  松本は2019年7月からKrushに参戦し、東本央貴、西元也史らに3連勝。しかし2021年10月に横山朋哉にKO負けを喫すると3連敗。戦績は3勝(1KO)4敗。  1R、松本は左の攻撃を当てていく。左ミドル、ヒザ、ジャブをもらう岡嶋。松本は至近距離でヒザも突き上げる。多彩な攻撃で松本がとったラウンドに。  2R、岡嶋がプッシュからの右ストレートをヒットさせたことをきっかけに、両者打ち合いを展開。両者譲らずの打ち合いとなるが、松本は離れると右カーフ。これに岡嶋はバラン図を崩すが前へ出て右を狙っていく。岡嶋のジャンピングハイに場内は沸く。  3R、前に出る岡嶋は右を狙う。松本は回り込みながらジャブ。前に出る岡嶋だがなかなか手が出ず、攻撃を当てていくのは松本だ。松本がコーナーに詰まったところで岡嶋が右、これに松本が見事なタイミングで右フックのカウンターを合わせ、KO勝ちした。  松本はマイクを持つと「僕自身まだまだだなと思うところがいっぱいありますけれど、あそこのバナーに並ぶ実力はあると思います。まだまだ強くなります」とアピールした。 [nextpage] ▼第3試合 Krushフライ級 3分3R延長1R〇長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定3-0 ※30-24×2、30-25×小浦 翼(K-1 GYM横浜infinity)  長野は2022年8月にプロデビュー。4戦目で大夢に判定で敗れたが、5勝1敗の好戦績をマークしている。  小浦はカシアス内藤のE&Jカシアス・ボクシングジムから2014年8月にプロボクシングでデビュー。2015年東日本新人王、全日本新人王(ミニマム級)となり、2017年7月にはKOでOPBF東洋太平洋ミニマム級王者となった(3度防衛)。15勝(10KO)2敗1分の戦績を残し、2022年10月の試合を最後に引退。2023年12月にKrushでデビューするも白幡裕星に判定で敗れた。  1R、長野は元ボクサーの小浦にしっかりジャブを当てていき、右カーフを狙い撃ち。小浦はミドルや前蹴りなど蹴りを多用。長野は鋭い踏み込みから速いワンツーを打ち込み、鮮やかにダウンを奪った。その後もパンチを当てていく長野。  2R、左ボディを狙ってくる小浦に長野は飛びヒザ蹴り、パンチを次々と当てていき、ジャブでダウンを追加する。ダメージが見える小浦はクリンチを連発してホールディングで減点1。  3R、逆転を狙う小浦は右を狙っていくが、長野は左ミドルを合わせる。蹴りも多用する小浦に長野は右カーフ、飛びヒザ蹴り。さらにはジャブ、右ストレートもしっかり当てる。  判定は3-0で長野の圧勝となった。 [nextpage] ▼第2試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R〇坂本寿希(リーブルロア)判定3-0 ※30-28×3×鈴木太尊(谷山ジム小田原道場)  坂本は2022年5月からKrushに参戦し、これまで2勝3敗だが『KROSS×OVER』では初代スーパーバンタム級王座に就いているサウスポー。戦績は5勝(1KO)4敗。  鈴木はジュニア出身でBigbangを主戦場としている。これまで峯大樹、愛瑠斗、橋本実生、萩原秀斗といったK-1グループの選手たちと拳を交えてきた。Krushには今回が初参戦。戦績は6勝6敗4分。  1R、坂本はサウスポー。両者とも距離がとおく、かなり慎重な出足。蹴りとパンチの空振りが続き、互いに一歩踏み込んでのインローを当て合うが攻撃は少な目。  2Rも遠い距離が続くが坂本が1Rよりも踏み込み、左ストレートと左ミドルを当てに行く。鈴木は坂本の空振りを誘ってのロー。坂本が鈴木が蹴るところに右ジャブをタイミングよく当ててダウンを奪う。  3Rが始まった直後、2R終盤に鈴木が左目上をカットしたためドクターチェック。再開後、鈴木が一気に前へ出て距離を詰めて右ストレートを打っていくが長くは続かない。再び両者空振りする展開が続く中、坂本が左ストレート、左ミドルをヒットさせる。最後は再び前へ出ていった鈴木だが、ダウンを奪った坂本の判定勝利となった。 [nextpage] ▼第1試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R×立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)判定0-3 ※29-30×2、30-30〇天野颯大(キング・ムエ)  立基は第30回K-1アマチュアチャレンジAクラス-60kg優勝で、2020年3月にKrushでプロデビュー。初陣では判定負けもその後は3連勝。2021年9月に宮崎勇樹に連勝をストップされるも、2022年3月に秀樹に判定勝ちして再起。2022年8月には勝輝に延長戦の末に惜敗したが、2023年5月に林眞平をローキックでKO。戦績は5勝(1KO)3敗。  天野はK-1甲子園2021で-60kg優勝。2021年11月にプロデビューし、戦績は4勝(3KO)2敗。2023年7月、12月と連続KO勝利を収めて波に乗っている。  1R、じりじりと間合いを詰めていく天野は左三日月を刺すと左ボディ、左ミドルでボディを狙い撃ち。立基はジャブを突き、時折ワンツー、カーフを蹴る。天野も右カーフで対抗。  2R、立基は徹底したジャブと右カーフ。天野は左ローを奥足に蹴り込み、パンチのコンビネーションを繰り出していく。立基は右ストレートの強打。手数とヒットで天野か。  3R、天野は右アッパーを多用し、ダッキングで潜り込んでからのパンチも繰り出す。立基は右フックに加えて左ボディも打つが手数で天野が上回る。  判定2-0で天野の勝利となった。
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