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【KNOCK OUT】渡部太基が3大会連続出場で他団体二冠王を迎え撃つ「そんな甘くないよってことをしっかりぶち込んでやろうと思う」、ぱんちゃんに勝ったアプデルガリムにNA☆NAが挑む

2024/05/10 01:05
 2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』(U-NEXT配信)の第一弾対戦カード発表記者会見が、5月9日(木)都内にて行われた。  KNOCK OUT-BLACKウェルター級3分3R延長1Rで、渡部太基(TEAM TEPPEN)とMA日本キックボクシング連盟ウェルター級王者&KROSS×OVER同級王者の小川悠太(誠心会館所沢道場)が対戦。  渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。RISEのウェルター級王座決定戦にも2度挑んでいる。2019年7月の『RIZIN,17』でHidekiに判定2-0で敗れると引退を示唆したが、2021年11月に2年半ぶりに復帰。2022年9月には初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定戦に臨んだが良太郎に敗れた。戦績は25勝(14KO)30敗2分。  今年を現役ラストイヤーと定め、KNOCK OUTの全大会に出場を宣言。2月は漁鬼に判定負けも4月はCAZ JANJIRAに2RでKO勝ちを収めている。  小川は空手をバックボーンに持ち、KROSS×OVERを主戦場にしてRISEにも参戦(1勝2敗)。2023年4月にダウンを奪っての判定勝ちでMA日本王者に、同年10月にはKOでKROSS×OVER王座を奪取して二冠王となった。戦績は9勝(6KO)3敗。  山口元気KNOCK OUT代表は「小川選手は気持ちのこもった試合をする選手だと思うのでアツく盛り上がる試合になると思う。今大会はNJKF、ミネルヴァ、MA、BOMなど様々な団体にお声がけさせていただいて、いろいろな団体に協力していただいて盛り上げます」とこの試合に懸ける期待を話した。渡部も「他団体の現役王者と戦えることで凄く楽しみにしています」と、小川の参戦を歓迎。  互いの印象を聞かれると、小川は「動画はまだ見てないんですが、アグレッシブな選手と噂を聞いているので、それでも打ち合ったら勝つと思う。気を付けることはそんなにないですね」と言い放つ。それに渡部も「一発があるのかな。戦績だけ見たらKO率が高いので。でも、一発があるかなくらいでそんなに気にしてないですね」と、こちらも警戒するものはないとする。  小川の「打ち合ったら勝てる」との発言には、渡部は「まあ、やってみろよと思います」と打ち合いなら絶対に負けないとの自信を漲らせた。  他団体に乗り込む形となったことを聞かれると、小川は「そこは深く考えてないですね。試合でやることはどこでやるのも変わらないので。いつも通りの仕事をしようと思います」と冷静に答え、「盛り上がるKOを見せられればと思います」とKOしたいという。  2カ月おきで試合をやってみて、渡部は「調子がいいです。今まで半年から1年くらい開いていたけれど、まず太らないので一番調子がいい。減量がラク。次もいい調子で臨めると思います」と、かえって調子が良くなったと笑みを浮かべる。  他団体の王者を迎え撃つ立場としては「KNOCK OUTの強さを、そんな甘くないよってことをしっかりぶち込んでやろうと思いますね」と宣告。  それを聞いた小川は「楽しみにしています」と不敵な笑みを浮かべ、「派手な試合をする自信はあるので(観客に)名前くらい覚えてもらえればな、と思っています」と話した。  KNOCK OUT-BLACK女子-53.0kg契約3分3R延長1Rで、ルシア・アプデルガリム(アルゼンチン)とNA☆NA(エスジム)が対戦。  アプデルガリムはテコンドー出身の20歳。キックボクシング戦績は11勝2分で無敗を誇っている。2024年5月3日に公開された『巌流島バーチャルファイト』に初来日し、ぱんちゃん璃奈と対戦。2Rに強烈な右のカウンターをヒットさせ、ぱんちゃんの右目を大きく腫れあがらせるなどして判定勝ち。ぱんちゃんにプロ初敗北(非公式戦)を味わわせた。  NA☆NAは2019年6月にプロデビューした、小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。J-NETWORKで試合経験を積み、2021年1月には「第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」に出場。7月には『戦場』のリングで初のヒジ打ちありルールに挑戦し、有里から判定勝ち。2022年6月にIMARIとミネルヴァ スーパーフライ級王座決定戦を争い、判定勝ちで王座に就いたが11月の初防衛戦でARINAに奪われた。2024年4月、欠場選手の代打でKNOCK OUTに初参戦し、鈴木万李弥に延長戦で判定負けもベストバウト賞を受賞している。戦績は11勝6敗2分。 「ガンガン打ち合って男子に負けない試合をしたいと思っています」と勇ましい意気込みのNA☆NA。アプデルガリムの印象を聞かれると「バランスがとてもいい選手。パンチ力に関しては動画でしか見てないですが、そんなに怖くないかなと思っています。いつも通りの練習をして体調を整えて臨みたいと思います」と、パンチはそんなに怖くないと強気。  ぱんちゃんとの試合の感想は「ぱんちゃんは階級が全然下なので。試合に関しては、いい試合だったなって客観的に動画で楽しみませてもらいました」と参考にはならないとし、4月からの連戦には「試合で頑張ることは決まっているので連続参戦でも問題ないです」とキッパリ。  アプデルガリムのフィジカルを脅威に感じることはないかと聞かれても「前回の鈴木戦では身体の強さの差、52kgだと相手を殴るといつも下がるんですが下がらなかったので、それでスタミナを削られた部分はありました。相手はフライ級でもやっているのでフィジカルで負けることはないと思うし、前回よりもっと準備期間があるので大丈夫かなと」と、フィジカルでも負けないとした。  相手がぱんちゃんに勝ったばかりで、美味しい相手という想いはあるかと聞かれると「美味しいです、美味しいと思います。しっかり勝ちます」と美味しい相手だとする。  ぱんちゃんとも「体重が合えば全然。逆にありがたい。強いし華があるし、試合はしてみたい。でも体重差があるのでまだ先の話になるのかなって思っています」といつか戦ってみたいとも。  そのぱんちゃんはアプデルガリムとの再戦を目標に掲げているが、ここでアプデルガリムをストップして実現させないぞという気持ちはあるか、と聞かれると「そこは特に考えていません」と、自分が勝つことしか考えていないと答えた。
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