ONE Friday Fights 1472026年3月20日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼メインイベント(第14試合)ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ世界王座決定戦 3分5R×ノンオー・ハマ(タイ/Evolve MMA)KO 2R 0分44秒 ※左フック〇アサドゥーラ・イマンガザリエフ(ロシア/Team Mehdi Zatout)。※イマンガザリエフは63.4kgの体重超過。 ノンオーは39歳で267勝57敗10分の驚異的な戦歴を誇り、ルンピニースタジアムでスーパーバンタム級からライト級まで四階級制覇、ラジャダムナンスタジアムのベルトも獲得している、まさにムエタイの伝説的存在だ。2019年2月にONEムエタイ世界バンタム級王者となり、鈴木博昭、セーマペッチ、ロードレック、リアム・ハリソンらを相手に7度の防衛に成功して絶対王者と呼ばれていたが、2023年4月の8度目の防衛戦でジョナサン・ハガティーにKOで敗れ王座陥落。 12月にはニコ・カリロにもKO負けしてまさかの連敗を喫したが、2024年4月にクラップダムを技術で封じ込めて判定勝ちで再起したのも束の間、9月にカムラン・ナバティ、2025年2月にゴントーラニーに連敗。しかし、5月のゴントーラニーとの再戦ではこれまでにないアグレッシブファイトでリベンジに成功した。 イマンガザリエフは180cmの長身を持つ22歳。2024年7月からONE Friday Fightsに参戦すると、7勝(6KO)と無敗の快進撃。通算戦績でも11勝無敗だ。2025年8月にはパンパヤックを1R2分7秒、右ハイキックでKO。2026年1月にゴントーラニーも左ボディでKOした。右の蹴りを多用し、右ロー、右ミドル、前蹴り、カカト落としと多彩な蹴り技を繰り出す。 当初、ONEフライ級ムエタイ世界王座決定戦は2025年11月のONE日本大会にて、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)とノンオーで争われることが決まっていたが、ノンオーが体重超過で計量をパス出来ず。その後、ロッタンも体調不良を申し出て試合が中止となっていた。
今回はイマンガザリエフが前日計量で体重超過。そのため、ノンオーが勝った場合のみ王者として認定される変則王座戦で行われる。
場内にノンオーコールが鳴り響く。1R、ノンオーは距離を保ち、イマンガザリエフの蹴りに対して片足を上げてけん制。イマンガザリエフはさっそくカカト落としを繰り出し、ノンオーは右ローを蹴る。ノンオーの右ミドルをキャッチしたイマンガザリエフは軸足払いでコカす。
前蹴りを多用して近づけさせないイマンガザリエフだが、ノンオーは右ローを奥足に蹴る。ノンオーはイマンガザリエフの多彩な蹴り技をしっかりブロックして右カーフを蹴る。さらに奥足への右ロー。ノンオーが一定の距離を保って上手く戦った印象。
2R、左右に構えを変えて前蹴り、ミドルを蹴るイマンガザリエフにノンオーは右カーフ。両腕ブロックしながら右カーフを連続で蹴っていったノンオーだったが、イマンガザリエフがショートの左フックから右ボディ、続く左フックでKO勝ち。無敗記録を12に伸ばした。
しかし、体重超過によりベルトがその腰に巻かれることはなかった。勝利者インタビューでは「ノンオーは子供のころから僕のヒーロー。計量は体重は作れたけれどハイドレーションがパス出来なかったんだ。次はロッタンと戦いたい」と、ロッタン戦をアピールした。
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▼第13試合 ONEフライ級( -61.2kg)ムエタイ 3分3R×ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー(タイ/Sor Dechapan)TKO 3R 2分28秒 ※レフェリーストップ〇ポンペット・PK・センチャイ(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)
K-1でも活躍したジャオスアヤイはプンルアンにKO勝ち、スリヤンレックに判定勝ち、ヨードレックペットにKO勝ち、デニス・ピューリックとナックロップにもKO勝ちしたが、直近の2試合はアキフ・グルザダとサムエーに敗れて2連敗。
ポンペットはスリヤンレックと1勝1敗、プンルアンにKO勝ち、ヨードレックペットとも1勝1敗。前回は1月にデチャに判定負け。
1R、ジャオスアヤイは右ローを蹴ると、続いて右のジャンプしてのハイキック。ポンペットは右カーフを蹴っていく。ジャオスアヤイは左アッパーからの右フック、さらに右フックで畳み込むが、ポンペットはあくまでも右カーフを蹴る。ポンペットが詰めてくるとジャオスアヤイは右アッパーを2連発、ポンペットは右ストレートを放つ。
前に出て右カーフから右ストレートで攻めるポンペットは、ジャオスアヤイにロープを背負わせると右ヒジを振る。さらに首相撲に固めてのヒザ。ジャオスアヤイの後ろ廻し蹴りを空振りさせると前蹴り。ポンペットが前へ出ていき優勢を印象付けた。
2R、ポンペットの右フックでジャオスアヤイの頭が大きく動く。前に詰めるポンペットが右ヒジとヒザ。ジャオスアヤイは左フックと右アッパーを打つが、ポンペットのパンチに下がらされ、ヒジとヒザをもらう。手を出しながらも下がらされるジャオスアヤイ。ポンペットは右ストレートから組んでのヒザ。
ポンペットは攻撃の手を休めることなく、ジャオスアヤイを攻め続ける。ジャオスアヤイも右を返し、左フックでポンペットが下がると得意の飛びヒザを発射。ポンペットのワンツーにジャブを返すジャオスアヤイ。疲労が見えるジャオスアヤイにポンペットがパンチを見舞って行った。
3Rも前に出るポンペットが組んでのヒザ、離れるとワンツー、そしてまた組んでのヒザ。連打でジャオスアヤイを圧倒し、ヤッサイ(押し込むようなヒザ)を突き刺す。ジャオスアヤイもパンチを打ち返すが、ポンペットの勢いに押されてワンツーをもらう。徹底したポンペットのヒザには防戦一方に。
ポンペットの左ボディ、右アッパー、左フックで棒立ちとなるジャオスアヤイ。さらに右ヒジをヒット。ポンペットの右ストレートからのまとめに被弾を続けたジャオスアヤイ。ここでレフェリーがストップした。
ジャオスアヤイに3連敗を与えたポンペットには、35万バーツのボーナスが贈られた。
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▼第12試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3R〇ラチャシーサン・PKセンチャイムエタイジム(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)KO 3R 2分22秒 ※右前蹴り×ウザイル・イスモイルジャノフ(ウズベキスタン/Team Mehdi Zatout)
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイがPKセンチャイムエタイジムに移籍し、リングネームを「ラチャシーサン」に改名して心機一転の第一戦。
イスモイルジャノフは2025年7月に、ONE FFで髙橋聖人に1RでTKO勝ちしている。
1R、両者サウスポー。ラチャシーサンがあいさつ代わりの左ミドルハイと左右のロー。イスモイルジャノフは長いジャブを突き、さらにワンツーを出すがラチャシーサンはかわす。ジャブを突くラチャシーサンにイスモイルジャノフは右ボディ。ラチャシーサンの左ローには右フックを合わせる。
ラチャシーサンが蹴ってくると必ずパンチを合わせるイスモイルジャノフ。それでもラチャシーサンはローを蹴ってからのワンツー、ラチャシーサンの左ストレートにもイスモイルジャノフは左ボディを返す。イスモイルジャノフはワンツーをヒットさせると、すぐにバックステップで離れていく。
2R、イスモイルジャノフのジャブに左ローを蹴るラチャシーサン。イスモイルジャノフの強烈な右フックがヒットし、ガードを固めるラチャシーサンにイスモイルジャノフがパンチで詰める。ラチャシーサンも右フックを打ち返す。
イスモイルジャノフはジャブからヒジを繰り出すが、ラチャシーサンはここで徹底したボディ攻め。前に出て首相撲ではヒジを打つ。イスモイルジャノフは焦って来たか、パンチの精度が下がり、ラチャシーサンは首相撲に持ち込んで左ヒジ、ヒザを突き刺す。そのヒザで下がったイスモイルジャノフもラチャシーサンがダウンを奪う。ヒザを連打し、ボディブローも打つラチャシーサンが圧倒。
3R、ラチャシーサンが左ロー、イスモイルジャノフはジャブを突いて下がる。ラチャシーサンは距離を詰めると左ヒジ。ジャブで追いつめていくラチャシーサンはコーナーへ詰めると右ボディ。その右ボディで身体を丸めたイスモイルジャノフに左ヒジを見舞う。
ラチャシーサンは左ストレート2発から組んでのヒザ、さらに徹底したヒザで追い込む。防戦一方のイスモイルジャノフは、ラチャシーサンの右前蹴りをもらうとうずくまってしまい、ラチャシーサンのKO勝ちとなった。
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▼第11試合 ONEフライ級( -61.2kg)ムエタイ 3分3R〇スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ/Tor Sangtiennoi)判定3-0×グレゴール・トム(スコットランド/Aberdeen Combat Centre/Kiatsongrit)
毎回激闘を展開し、パフォーマンスボーナス最多獲得記録を持つ人気者スリヤンレックが登場、戦績は85勝31敗。トムは27勝6敗。
1R、スリヤンレックは右カーフを蹴り、トムは右へ回り込んでいき左ミドル。スリヤンレックの右カーフがかなり強烈に決まっていく。トムも右ローを返す。トムが右フックを打つとスリヤンレックも距離を詰めてフックからアッパーのコンビネーション。
トムが首相撲からヒザを狙うと、スリヤンレックは突き放して右フック。前へ出るスリヤンレックがバックハンドブロー、トムが左カーフを蹴ってくると右フックを返す。右カーフを蹴り、離れて回り込むトム。
2R、前に出るスリヤンレックに左右フックを見舞ってすぐに回り込むトム。そして右カーフを蹴ると、スリヤンレックは腰を2度かがめる。それでも前に出るが、トムがイン右カーフでダウンを奪う。スリヤンレックは左ローを蹴るとバランスを崩して倒れ込む。
トムはジャブから右フック。スリヤンレックはどんどん距離を詰めて連打を見舞うが、左ローを蹴ると自分がバランスを崩す。トムはジャブ、ヒジ、右カーフを蹴って回り込んだ。
3R、前に出て左フックを打つスリヤンレック。トムも大きく回り込んで、ついてくるスリヤンレックに右カーフ。蹴られると大きくバランスを崩す。その右カーフに足が流れるスリヤンレックだが、どんどん前へ出て右アッパー、左右フック。その執念で右アッパーからの左フックをヒットさせてダウンを奪い返した。
さらにワンツー、左右フックでトムを追いかけるスリヤンレック。逃げるトムをレフェリーに抗議した。
判定は3-0でスリヤンレックが逆転勝利。スリヤンレックはロープに寝転んで喜びを表現した。スリヤンレックにはまたも35万バーツのボーナス。これで11回目の獲得。「子供が生まれたばかりなんです。子供に“ボーナス”という名前を付けようかと思います(笑)」とインタビューに答えた。
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▼第10試合 ONEフライ級( -61.2kg)ムエタイ 3分3R〇サミンダム・ルークスアン(タイ/Looksuan)判定3-0×チョー・スワー・ウィン(ミャンマー/Fairtex Training Center)
サミンダムはONE FFで8勝4敗、現在4連勝中。KNOCK OUTで活躍するプンルアンには敗れているが、これまで2人のミャンマー人選手から勝利を奪っている。
ウィンはラウェイ出身で、現在はフェアテックスに所属。ラウェイでは98戦して負けたのは1敗のみ、その相手も約20kgの差がある相手だったという。2026年1月のONE初参戦では日本の睦雅を2RでTKOしている。
1R、両者ともパンチ主体でジャブから強打を放って行く。前に出るのはウィンでロープ際へサミンダムを追い詰めていく。ジャブ、ワンツーを打って前に行くウィンはガードを固めるサミンダムの左ボディを打つ。
前に出るのはウィンだが、両者ともかなり強力なフックで打ち合う。ウィンは左フックからの右縦ヒジ。連打を繰り出すウィンにはサミンダムが組み付いてのヒザを見舞う。
2R、ウィンの右ミドルをキャッチしたサミンダムは右ストレートを連打、ウィンも蹴り足をもたれたまま右ストレートを繰り出す。すかさず前に出るウィンに右フックを放つサミンダム。左右フック、右アッパーと攻撃をアグレッシブに繰り出すウィンは左ボディも。サミンダムはヒザ蹴りで応戦。
サミンダムはコーナーやロープ際へ追い込まれる場面が目立つ。蹴りはほとんど出さず、強打とヒジで休まず攻撃を続けるウィン。サミンダムは左フックを打ち、首相撲からのヒザに持ち込む。ウィンは右ヒジ、左ボディ、右の縦ヒジ。
3Rも前に出るウィンはジャブで近付くと右ヒジ、サミンダムは蹴り足をキャッチすると右ストレートを連打。左右ボディとヒジで接近戦を仕掛けるウィンに、サミンダムは首相撲からのヒザ。ウィンは全く攻撃が止まらず、距離を詰めてヒジと左右フックを打つ。
下がるサミンダムをコーナーへ詰めると左ボディ、右ヒジを打つウィン。下がり続けるサミンダムに「リング中央へ来い」というゼスチャーをするウィン。最後に飛び蹴りを放ったサミンダムだが、ウィンの止まらない攻撃が目立った。
しかし、判定はサミンダムの判定3-0での勝利となった。
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▼第6試合 ONEバンタム級キックボクシング 3分3R×ナレク・ハチキヤン(アルメニア)KO 2R 2分59秒 ※左ストレート〇寺山遼冴(ARK FIGHT GYM) 寺山はわずか5戦目にしてDEEP☆KICK 53kg王者となった。2020年11月には有井渚海にプロ初黒星を付けられたが、7月のCKC2021-54kgトーナメント決勝で有井にリベンジを達成して優勝。2022年10月の京介戦で勝利して6連勝を飾ったが、2023年2月に大﨑孔稀とドロー、5月の再戦ではKO負けを喫した。階級をフェザー級に上げて2連勝もその後は2連敗、2025年12月に指田烈に勝利して再起。戦績は12勝(2KO)4敗4分。 ハチキヤンはIFMAのアマチュアムエタイ世界選手権大会の銅メダリスト。
1R、サウスポーの寺山はジャブと右ロー、ハチキヤンは右ミドルと右インロー。寺山はステップを踏みながらハチキヤンを右ストレートをかわすと左ストレートを打ち返す。寺山は左右のボディを打ち、左ストレートでもボディを狙う。寺山がヒザを出すとハチキヤンもヒザを返す。
2R、寺山はハチキヤンの攻撃をかわしながらロー、ヒザ、左ストレートを当てていく。寺山が大きく外から回す左フックを打ち、すぐに左ストレートを打ってダウンを奪う。ワンツーで前に出る寺山を前蹴りで下がらせるハチキヤン。左ミドルから左ストレートを狙う。
寺山はワンツー、前に出てくるところにジャブを合わせる。さらに左ストレートをヒット。ジャブ、左ボディストレート、ハチキヤンの返しのヒザはローブローに。再開後、寺山の左ストレートを2発もらったハチキヤンは前蹴りを出しながら前へ出るが、寺山はかわしていく。
残り10秒、下がる寺山にスーパーマンパンチで飛び込んだハチキヤンに寺山が左ストレートを3発連続で叩き込み、ハチキヤンが崩れ落ちる。ハチキヤンは完全にダウン。寺山が見事なKO勝ちを飾った。
「左ストレートはコーナー来た時に相手が来るので、それに合わせようというのを毎回試合のプランでいつも組んでいることが決まりました。今の心境はめちゃくちゃ嬉しくてめちゃくちゃ興奮しています」と勝利者インタビューに答えた寺山には、35万バーツのボーナス。
寺山はガッツポーズで雄叫びをあげ、「最高!」と笑顔を見せた。
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▼第5試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R×ナビル・アナン(アルジェリア/タイ/Team Mehdi Zatout/王者)判定0-3〇ランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ/Superbon Training Camp/挑戦者)※ランボーレックが新王座に就く。アナンは初防衛に失敗。
アナンはテコンドー、空手(いずれも黒帯)を経てムエタイを始め、パタヤの地方スタジアムで経験を積んで2017年からルンピニーとラジャダムナンのメジャースタジアムに進出。2022年5月にはWBCムエタイ世界フェザー級王座に就いた。『RWS』出場を経て、2023年6月にONE初出場にしてスーパーレックと対戦したが初回KOで敗れている。
しかし、9月にはナックロップを右クロスでKO、12月には元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級王者の“エルボーゾンビ”ことムアンタイを判定で破り、2024年7月にはクラップダムをヒザ蹴りでKOしてみせるなど5連勝を飾り、2025年1月にはニコ・カリロに初回TKO勝ちで暫定バンタム級ムエタイ世界王座を獲得。 3月の日本大会で正規王者のスーパーレックと王座統一戦を行うはずだったが、スーパーレックが体重超過で王座はく奪、ノンタイトル戦でアナンがリベンジを果たした(その後、アナンが正規王者に昇格)。その後はキックボクシングルールに挑み、イリアス・エナッシとは無効試合となったものの、2025年11月の日本大会ではフェザー級(-70.3kg)で元K-1王者の和島大海に判定勝ちした。ONEバンタム級で195㎝という規格外の長身で、戦績は39勝5敗1分1無効試合。
挑戦者のランボーレックはスーパーボンとノンオーが率いるスーパーボン・トレーニングキャンプで成長を遂げ、戦績は67勝14敗。ONEでの戦績は7勝2敗で、そのうち5勝がKOによるもの。“タイのノックアウトマシーン”の異名を持つ。『ONE Friday Fights』で初の本戦契約(10万ドル)を獲得したファイターとしても知られる。 1月24日に行われた『ONE Fight Night 39』(U-NEXT配信)のメインイベントにて、4連続KO勝ち中だったアブドゥラ・ダヤカエフを逆転KO。試合後にアナンへの挑戦を表明し、バックステージにいたアナンは即座に挑戦を受け入れ、防衛戦の準備は出来ていると宣言した。
1R、アナンは長いジャブを突くが、ランボーレックはアナンの奥足へ左ローを蹴る。右ローにはアナンが左ストレートを合わせる。ランボーレックの右ミドルをキャッチするとアッパー、下がったランボーレックに組み付いてまずはヒザを一発。
奥足への左ローを蹴るランボーレックにアナンも右ロー。ランボーレックの左ミドルはキャッチされ、コカされる。アナンはジャブ2発でガードを上げさせて左ボディ。ランボーレックは飛び込んでの右フックをヒットさせる。前に出るアナンがジャブから右アッパー、右ミドルをキャッチしての右ストレート。
2R、ジャブから右ハイのアナンは組み付いて首相撲に持ち込もうとするが、ランボーレックが突き放す。アナンが右ストレートから左ボディ、首相撲で捕まえてヒザ、離して左ボディ。ランボーレックが左右フックを強振すると、スウェーでかわしてヒザを突き上げる。長い左ストレート、右ローのアナンはスイッチしての右ストレートも繰り出す。
アナンが右ストレート2発、首相撲はランボーレックが振りほどく。右ローを蹴るランボーレックにアナンは右ヒザを突き上げる。前に出るランボーレックは右ミドル、キャッチしたアナンは右ヒザ、ランボーレックも右を打ち返した。
3R、ワンツーでランボーレックをコーナーへ追い込んだアナンは首相撲からのヒザ。アナンは首相撲を多用し始めるが、ランボーレックが逆にコカす。ランボーレックの右ローに場内から大歓声が沸き起こるが、アナンは前蹴りで突き放す。アナンのジャブには右ストレートの返し、アナンもすぐに右ストレート。アナンの右ミドルにはランボーレックが右ストレートを合わせる。
右ロー、左奥足ローを蹴るランボーレックにアナンは顔面目蹴り。さらにストレートのようなジャブ、右フックからの右ボディ。ランボーレックは前へ出ると左のフェイントから右フックでダウンを奪う。仰向けに倒れたアナンだが立ち上がると首相撲に持ち込む。
4R、前に出るアナンにランボーレックは右ロー、アナンは右ヒジから首相撲に持ち込もうとするが、ランボーレックは防ぐ。ランボーレックがアナンを横蹴りで吹っ飛ばす。右ストレートを警戒するアナンに右ローを蹴るランボーレック。
アナンは飛び込んでの右ヒジ。前に出るアナンがハイキック、ジャブ、ヒザと多彩な攻撃を仕掛けるが、ランボーレックは下がりながらも被弾を許さない。攻勢をかけるアナンだったが、足を上げながら入り込もうとしたところで右フックのカウンター。体勢を崩して片膝をついたアナンにダウンがコールされた。
5R、逆転を狙うアナンはヒザからワンツー、左ボディ。ランボーレックはステップを踏んで回り込んでいく。アナンが組もうとするとヒザで防ぎ、アナンがパンチに切り替えると右を返すランボーレック。ジャブから左ボディのアナンは組み付くもランボーレックはヒザを蹴らせない。
逃げ切り体勢に入るランボーレックに、アナンは右ストレートもすぐに右を返してくるランボーレック。首相撲に持ち込んでもランボーレックはヒザを蹴らせない。ジャブで追いかけるアナンだが、ランボーレックは胴に組み付く。そして前蹴り。
笑顔で肩を組む両者。判定は3-0でランボーレックが勝利。アナンは王座陥落、ランボーレックが新王者に輝いた。
涙を流して勝利者インタビューに答えたランボーレックは「夢が叶いました。何と言っていいか分かりません。このために努力してきました」と語った。
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▼第1試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3R×アダム・メサウディ(アルジェリア/フランス)判定1-2〇古村 光(FURUMURA GYM)
古村はタイ・ラジャダムナンスタジアムのリング(新人戦)にも上がり、勝利を収めている。2019年に選手発掘のため行われた『K.O TRYOUT』でKNOCK OUTのTRYOUT生に選ばれたサウスポー。2023年8月、壱を判定2-1で破りKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座を奪取したが、2024年4月の再戦では判定で敗れ王座を奪われた。
2度参戦している『ONE Friday Fights』ではいずれもKO勝利でインパクトを残している。2025年10月にSB初参戦を果たすもサタントンに判定負け、2026年2月のKNOCK OUTではスラサックに判定負けと連敗中。戦績は12勝(10KO)8敗1分1無効試合。
メサウディはONE初出場で、WBCムエタイのインターナショナル王座、WKNのヨーロッパ王座などを保持している。現在5連勝中。
1R、サウスポーの古村は左ローを蹴っていき、メサウディはバックステップでかわす。古村が左ストレートを伸ばすとメサウディが大きく後退、さらに続く右フック2発もヒットし、メサウディがグラつく。メサウディも右フックで打ち合いに行き、古村は首相撲でコカす。
飛び込みの右を放つメサウディを古村は首相撲に捕まえてヒザ蹴り、ヒジ打ち。首相撲でも古村がイニシアチブを握る。メサウディは左フック、一度下がった古村は左ストレートで前へ出てのワンツー、組んでのヒザ。前へ出る古村が右フックからの左ストレート、メサウディも右フック、古村は左の三日月も蹴る。古村のラウンドか。
2R、左右フックのメサウディに古村が左フックを当てて下がらせるが、すぐにメサウディが飛び込みの左右フック。古村は左ストレートを伸ばし、メサウディが前に来ると縦ヒジを繰り出す。さらに首相撲からのヒジ。メサウディもヒジを打ち返す。
前に出るメサウディを左ストレート、左縦ヒジで迎え撃つ古村。首相撲では古村が有利、左ヒジを見舞う。古村の右フックがヒットするが、メサウディは前に出てきて古村の軸足を蹴る。そこから左右フックの連打。メサウディは前に出て右ストレートの連打。古村は組んでのヒザで対抗。
3R、ワンツーで前に出てくるメサウディは右ミドル、古村は左右フックで迎え撃つ。古村の左ミドルに左右フックで前へ出てくるメサウディは右アッパーを放つ。右ストレートを当てるメサウディは右ミドルも蹴る。手数で押される古村。
左右フックの強打を放つ古村だが空振りが続き、打ち下ろすようなヒジも有効打とならない。前に出るメサウディは組んでもヒザ、右ストレート。古村の空振りが目立ち、メサウディは圧を懸けて古村を追い込んでる印象。右ボディストレートを突き刺すメサウディ。古村は最後まで右フックを狙って行ったが、メサウディを捉えることが出来なかった。
判定は2-1で古村が薄氷を踏むような接戦をものにした。